ブログ
最善の治療って・・・?
2016年04月04日
長年この仕事をしていると、歯科医学的な最善の治療と、患者さんが望まれている治療との狭間で思い悩むことが多くなります。
患者さんの数だけ正解があって、患者さんのQOLやADLや本人および家族の価値観に合わせた治療をしていかいと歯科医師の自己満足で終わってしまうような気がします。
改めて「説明と同意」という言葉の重みを実感しています。
そして「理解と納得」という言葉を意識して話すようにしています。
治療時間30分のなかで、説明20分、治療10分だったとしても、患者さんが「理解と納得」してもらえたなら、歯科医師側の考えで効率よく治療が進まなかったとしても、「よし」としなければと思います。
説明が不十分なまま、効率よく治療を進めてしまうと・・・。
患者さんの口から「歯を抜かれた!」「歯を削られた!」「・・・された!」という患者さんの意に反することをしたような言葉が、一番辛く、悲しく、心折れそうになります。
治療が終わって患者さんが帰られたあと、「本当にこれでよかったのかな?」と思い悩む日が増えたような気がします。